フェンス

『絶対にダメだ。さっきのウイルスみたいに食いつぶされたらどうするんだ?

それだけじゃない。

元々…初期化を誘発するための作戦だったんだ…

初期化されたら…………消えてしまうんだぞ?』

『わかってるよ。でももう時間がない。』

親父は言葉をなくす。

『大丈夫。俺は負けないよ。あんな兵器なんかに取り込まれたりしない。必ずこんな世界からみんなを助け出してみせる…』

俺の言葉を聞き秋斗さんが叫ぶ。

『そんなのダメだ!
裕……俺達と一緒に海行くんだろ…?約束したじゃねーか…』


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