フェンス
俺はそいつらを無視してドアを開き走り出した。
薄暗い廊下を抜けると…本館入り口。
俺は一気に階段を駆け上がる。
…―8階。
俺は階段横の窓に手をつき無意識に下を見下ろした…
『凉!?…真奈!!』
そこには…逃げる凉と…ナイフを向けながら追いかける真奈の姿…
『クソッ……』
俺の声は届かず…2人は建物の中へと駆け込んでいく。
俺も更に足を早め上へと駆け上がる。
『早く…なんとかしないと…』
…―10階。
『ここが…最上階…?』
周りを見渡す俺に親父が問いかける。