フェンス

軽自動車が降りた後ろには沢山のスーツケースが積まれており秋斗さんが1つずつスーツケースを開け中から取り出した拳銃と弾…小型のトランシーバーにホワイトフェンス内の地図を俺と春斗に渡した。

秋斗さんはその後ろのひとまわり大きいスーツケースを持ち軽自動車の後ろにのりこんだ。

『お前らも必要なもん持って早く乗れ。』

そう言われ俺は慌てて助手席に戻って携帯にイヤホンをつなぎ、鞄を持って軽自動車に乗った。

春斗もトラックに鍵を閉め運転席へ…

そしてアクセルを踏み走り出した。

『あーぁ。もっとホワイトフェンスに近づいてから乗り換えようと思ってたのに。まさか検問に正面から突っ込むとはなぁ。』

呆れたように秋斗さんが冷めた目で春斗を見る。

『す…すまん。』


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