あたしペット。
「絶対嫌。アタシはあんたみたいには絶対ならないんだから」

アタシは苛々しながら言う。

「あら。でもアンタ男の家に入り浸ってんでしょ?それに浩介くんともまだ付き合ってんでしょ。アンタこそアタシのこと言えたもんじゃないわよ」

痛いとこをつかれた。


アタシは無言で部屋に戻った。



「くそばばあ!」

枕を壁に投げつける。


「分かってるよ…」


分かってる。
分かってるよ自分が最悪なこと。


でもどちらも手放せない。
どちらかを離したらどちらもいなくなりそうで。


< 27 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop