もう少し待っててね
キーンコーンカーンコーン
鐘と同時に先生が入って来た。
あたしを見て、目をタイヤのように真ん丸くしてる。
この反応、誰がしても面白い。
笑いをひっしに堪えた。
「えー…、今日は久しぶりな姿を見る人も居る。えー…、これからその人からお話があるようなので、聞いて下さい。」
えっ
なにそれ
あたしぃ!?
聞いてないよ。
「おら、早く前出て。」
まぁいっか
黒板の前に立ち、小さくお辞儀をする
「えっと、お久しぶりです…。あのー今日は仲直りがしたくて…お話、聞いてくれますか?」
「しょうがねぇよな。前まで出られて追い返す酷い人じゃねーし、さっさとしな」
誰ですか
じゃなくて、うん。
「あ、ありがとう。じゃあ。」
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