オバケの駐在所
「さっきの子供は、
昔からこの場所に
住みついているんだよ。
母親に虐待をうけて、
その末に命を
落としてしまった。
愛情を知らないんだ。
この世に留まってるのは
そのせいだと思う。

……まあ根拠はないな。
でもそんな子に手を
差し伸べる事くらい
悪くはないと
思うけどね。」

そう言ってタバコの煙を
器用に輪っかにして
吐き出した。

「それに君も随分
冷静だったぜ?
普通は驚いて
腰をぬかす所だよ。
本当かわってるよな。」

いやいや、そんな
知った風な言い方
されても……。
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