オバケの駐在所
「あれ?知り合いなの?」

……なんとなく
心配して損したとゆうか。
……まあいいか。

「あ、ああ。
……なつみちゃん
お化けとか平気なのな。」

女の子はいろいろな
飾りを付けた携帯を
カバンから取ると
嬉しそうな顔をして言う。

「うん。
……まあお化けだって
色んなのがいるみたいだし
頭ごなしに否定するのも
違うかなって。
繋がりをもっても
いいと思うんだ。

それにほら、
桜の吉野さんと
アドレス交換したんだ!
あの人マジ
かわいんだよな〜。」

なんてにやけている
女の子から
少し勇気を
もらった気がする私。

するとおまわりさんは
自分の膝を力強く叩くと
今日初めてする
元気な顔をして
イスから立ち上がった。
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