オバケの駐在所
「よし!なつみ!
今日はその番傘で学校行け!
お前なら大丈夫だ。
粋だぜ!」
女の子の肩に手を添えて
言い寄る。
「ちょっちょっ!これで?
この子骨が
折れてるんだよ?
大丈夫の意味が
とてもわからない。
……それに番傘で
学校行くのはちょっと。」
顔は笑っていたが
その目はかなり
嫌がっているようにも
見える。
きっと後者が本音であろう。
「この番傘を
使いこなすんだよ。
持ち歩かなくて済むし
便利だと思うよ?
それに妖怪なんだから
こんなケガ
すぐ治るもんなー。」
ビニールテープを
再び折れた骨の部分に
巻きつけながら
和傘と向き合い
アイコンタクトをとって
仲良さそうに笑う。
女の子は片手で支えた
頭を左右に振り
ため息を洩らし、
そしてひきつった顔を
見せながら
全快の和傘を受け取った。
「よう、相棒!
よろしくな!」
「はは、
学校でイジメられたら
助けてね。」
和傘の馴れたる挨拶に
片側の眉尻を上げながら
言葉を返す彼女。
今日はその番傘で学校行け!
お前なら大丈夫だ。
粋だぜ!」
女の子の肩に手を添えて
言い寄る。
「ちょっちょっ!これで?
この子骨が
折れてるんだよ?
大丈夫の意味が
とてもわからない。
……それに番傘で
学校行くのはちょっと。」
顔は笑っていたが
その目はかなり
嫌がっているようにも
見える。
きっと後者が本音であろう。
「この番傘を
使いこなすんだよ。
持ち歩かなくて済むし
便利だと思うよ?
それに妖怪なんだから
こんなケガ
すぐ治るもんなー。」
ビニールテープを
再び折れた骨の部分に
巻きつけながら
和傘と向き合い
アイコンタクトをとって
仲良さそうに笑う。
女の子は片手で支えた
頭を左右に振り
ため息を洩らし、
そしてひきつった顔を
見せながら
全快の和傘を受け取った。
「よう、相棒!
よろしくな!」
「はは、
学校でイジメられたら
助けてね。」
和傘の馴れたる挨拶に
片側の眉尻を上げながら
言葉を返す彼女。