オバケの駐在所
私は机の上に
カバンを置き
だらしなく頬杖をついて
猫のようにあくびをする。
……おっ、すごい。
30回目。
「ちょっと、ねぇ!
誰が下手くそだって?」
突然の押し強い声に
その方向を
見てみると
メガネをかけて
腕を組んだ女子。
上で結んで
斜めに分けた髪型に
ツンとした顔立ちからは
几帳面さまで伝わってくる。
その子は続けざまに言った。
「あいつはエースよ。
魔球だって
投げるんだから……。」
窓際に歩み寄り
ピッチングをする彼に
視線を送る。
その言葉からは
期待と信頼が伺えるが
表情はどうも
曇ってるように見えた。
「あのスピードで……?
俺でも打てちゃうよ。」
と後ろにいる男子が
笑いながら言うと、
その子は言葉でなく
一瞥した睨みを放ち、
男子達は情けなく
引き下がる。
そのメンチの切り方は
何故か私まで
目を逸らすほど……。
カバンを置き
だらしなく頬杖をついて
猫のようにあくびをする。
……おっ、すごい。
30回目。
「ちょっと、ねぇ!
誰が下手くそだって?」
突然の押し強い声に
その方向を
見てみると
メガネをかけて
腕を組んだ女子。
上で結んで
斜めに分けた髪型に
ツンとした顔立ちからは
几帳面さまで伝わってくる。
その子は続けざまに言った。
「あいつはエースよ。
魔球だって
投げるんだから……。」
窓際に歩み寄り
ピッチングをする彼に
視線を送る。
その言葉からは
期待と信頼が伺えるが
表情はどうも
曇ってるように見えた。
「あのスピードで……?
俺でも打てちゃうよ。」
と後ろにいる男子が
笑いながら言うと、
その子は言葉でなく
一瞥した睨みを放ち、
男子達は情けなく
引き下がる。
そのメンチの切り方は
何故か私まで
目を逸らすほど……。