オバケの駐在所
すると太った校長が
まるで太鼓みたいに
自分のお腹を
ポコポコ叩き出すと
「そーれ」と言いながら
重たそうな体で
見事に宙返りをきめる。
振動のせいなのか
なんなのか
着地をした途端に
校長の頭とお尻から
狸みたいな
茶色い耳と尻尾が
飛び出てきたのを横目に、
狐の尻尾で
貫かれていたほうの
2人がその身体を
急に崩しだして
何十、何百の葉っぱとなり
オサキの金三叉と
呼ばれていた
化け狐をたちまち
包み上げてしまった。
響きわたるは
断末魔の狐の鳴き声。
「……ふう、
手をわずらわせて
すまなかったねハジメ君。
ひとまずこれで
安心だろう。
そして君達にも
謝らなければならない。
この狐はどうも
私ら808ある
狸属に対して
目の敵にしてるようで、
狸の私が校長を
してるのを知ると
学校でどんどん悪さを
働くようになった。
ここにいるハジメ君にも
頼んでオバケ退治を
試みたが、
なんせ狐の7化けと
言うくらいで
なかなか捕まらなくてね。
罪のない君達にまで
迷惑をかけてしまった。
本当にすまなかった。」
まるで太鼓みたいに
自分のお腹を
ポコポコ叩き出すと
「そーれ」と言いながら
重たそうな体で
見事に宙返りをきめる。
振動のせいなのか
なんなのか
着地をした途端に
校長の頭とお尻から
狸みたいな
茶色い耳と尻尾が
飛び出てきたのを横目に、
狐の尻尾で
貫かれていたほうの
2人がその身体を
急に崩しだして
何十、何百の葉っぱとなり
オサキの金三叉と
呼ばれていた
化け狐をたちまち
包み上げてしまった。
響きわたるは
断末魔の狐の鳴き声。
「……ふう、
手をわずらわせて
すまなかったねハジメ君。
ひとまずこれで
安心だろう。
そして君達にも
謝らなければならない。
この狐はどうも
私ら808ある
狸属に対して
目の敵にしてるようで、
狸の私が校長を
してるのを知ると
学校でどんどん悪さを
働くようになった。
ここにいるハジメ君にも
頼んでオバケ退治を
試みたが、
なんせ狐の7化けと
言うくらいで
なかなか捕まらなくてね。
罪のない君達にまで
迷惑をかけてしまった。
本当にすまなかった。」