オバケの駐在所

ベッドに腰掛け、
タバコを吸っている
姿が思い浮かぶ。

背中越しに言われた私は
誰かと尋ねたが、
それは聞くまでも
なかった。

ずっと気を
引かせたかったと
追いかけて
いるんだと……。

言うだけ言って
満足したかな？

私の気持ちも
考えないでさ。

雨が私の思いに
呼応するかのように
強く頭を叩いてきた。

うう……寒い。
なんだか嫌に
寒気がする。
そんなに長く雨に
当たってたかな？

早く帰ろう。
そうだ、
早くベッドに入って、
嫌な事を忘れたい。

全部、
真っ白にしてしまおう。
全部、無かった事に……。