オバケの駐在所
わしは顔についたうんこを
指で拭ってやると
その残った片側の腕で
ぶっきらぼうに
抱っこしてやった。
ただ適当に腕に乗せたと
言うべきかもしれないが…。
「ほれほれ、
うるさいぞガキんちょ。
お前は妖精の子か?
手に負えん奴だな。
これでどーだ。」
と、ほっぺたを膨らまし
ひょっとこの
顔真似をしながら
ご機嫌をとろうと
頑張ってみる。
それでもなかなか
泣き止まないので
幾つかの
レパートリーの中から
上物を試してみた。
なにやってんだろ、わし…。
しかし赤ん坊は虫の居所が
悪いのかなんなのか
ますますやりたい放題。
わしのほっぺをつねって
引っ張ったその顔を見て
更には笑いだす始末。
「いひゃいいひゃい。
はなひて。
食うぞこら!」
調子くるうガキだ……。
そんな赤ん坊の対応に
うんざりしてきた時、
煙のような黒雲の隙間から
青白い顔をした女が
そろりと顔を出した。
指で拭ってやると
その残った片側の腕で
ぶっきらぼうに
抱っこしてやった。
ただ適当に腕に乗せたと
言うべきかもしれないが…。
「ほれほれ、
うるさいぞガキんちょ。
お前は妖精の子か?
手に負えん奴だな。
これでどーだ。」
と、ほっぺたを膨らまし
ひょっとこの
顔真似をしながら
ご機嫌をとろうと
頑張ってみる。
それでもなかなか
泣き止まないので
幾つかの
レパートリーの中から
上物を試してみた。
なにやってんだろ、わし…。
しかし赤ん坊は虫の居所が
悪いのかなんなのか
ますますやりたい放題。
わしのほっぺをつねって
引っ張ったその顔を見て
更には笑いだす始末。
「いひゃいいひゃい。
はなひて。
食うぞこら!」
調子くるうガキだ……。
そんな赤ん坊の対応に
うんざりしてきた時、
煙のような黒雲の隙間から
青白い顔をした女が
そろりと顔を出した。