オバケの駐在所
冷たい頭の中、
レコードの上に
そっと針を落とす様な
感覚。
静かに廻りだすような……。
何か聞こえるな。
玄関のチャイム……?
眠いし寒いし
……動きたくない。
ジャマなノイズの様に
意志とは逆に
私を夢の中から
目覚めさしていく。
しつこいな。
……もー
起きちゃおうかな。
しばらくして
人の気配が無くなってから
私は身を起こした。
今何時だ?
眠い目を無理やり
開けて居間の
カーテンを開ける。
1Kだけども……。
暗っ!
「えっ!嘘っ!
夕方……?」
辺りは赤く染まり
盛りをすぎた
祭りの様に
黄昏ていた。
丸1日寝てたのか?
なんてゆー……。
「信じられない。」
自分でも情けない……。