オバケの駐在所
いつの間にか
孤独を感じる水の中。
月明かりにぼんやりと
漂う血を見つめながら
プライドも共に
射落とされた事を感じる。
湖から面を上げて
顔を這い出してみると、
そこにいたのは先ほどの鬼。
一張りの弓と
一本の矢を持って
ダムの中止めに静かに
立っていた。
「どーゆーつもりだ?
餓鬼よ。
赤ん坊を横取りするために
わしに手を出すたぁ
気がしれんなぁ。
殺されるとは
思わなかったか?
ああ?」
「……ひもじい。」
鬼は今にも
消えいりそうな声で
弱々しく言う。
わしはそれに腹が立った。
恐れるくらいなら
なぜ牙をむく…。
「そーかそーか
そんなに赤子がほしいか。
じゃあその代わりに
死んでくれよな。
お前の死体は
そこら辺のウジ虫にでも
くれてやらぁ!」
孤独を感じる水の中。
月明かりにぼんやりと
漂う血を見つめながら
プライドも共に
射落とされた事を感じる。
湖から面を上げて
顔を這い出してみると、
そこにいたのは先ほどの鬼。
一張りの弓と
一本の矢を持って
ダムの中止めに静かに
立っていた。
「どーゆーつもりだ?
餓鬼よ。
赤ん坊を横取りするために
わしに手を出すたぁ
気がしれんなぁ。
殺されるとは
思わなかったか?
ああ?」
「……ひもじい。」
鬼は今にも
消えいりそうな声で
弱々しく言う。
わしはそれに腹が立った。
恐れるくらいなら
なぜ牙をむく…。
「そーかそーか
そんなに赤子がほしいか。
じゃあその代わりに
死んでくれよな。
お前の死体は
そこら辺のウジ虫にでも
くれてやらぁ!」