オバケの駐在所

「たくさん変わってるぜ
おめぇは……。」

そして鳴り響いた
空気を裂かんばかりの銃声。

見開く瞳。

思考も追いつかないほどの
瞬間の出来事であったが
避けようとしたわしの体は
またもやその場に
まとわりついてしまった。

「はっ！？」

放たれたその銃弾は
照準通りに
ひたむきに襲ってきて
ついにはわしの
脳天を貫いたのだ。

……バカな。

毒が再び回ってきたのか？
そんな思いを巡らせる前に
視界に入ったのは
おびただしい数のむくろが
全身をしっかり抑えてる
姿であった。

むくろは恨めしい表情で
こちらを見つめ
それは地の底まで
繋がっている。

……ちっ、
こーゆーのを
逆恨みって言うんだよな。

体に穴が開こうが
四肢がなくなろうが
そう簡単に
くたばるタマではないが
さすがに頭はどうだろう。

なんせ今までにない
体験だから…。