オバケの駐在所
「1ヶ月前の6月13日、
流れ星が地球に落ちたんだ。
それに運悪く
当たったんですよ。
まぁある意味
すごい確率だけどね。」
女の声ではない
その口調やトーンに驚いて、
声がした方を振り向くと
そこには頭を半分
割られたはずの警官が
平然として立っていた。
「貴様ぁ、
生きていたのかぁ…。
殺す!」
と爪をするどくして
再度その男に
襲いかかろうとしたが
やはりまとわりつく
毒のように
何匹もの餓鬼達が
わしの体を
その場に貼りつけ
動かなくさせていた。
「まったく、
どんな夢見てたんですか?
ずーっと暴れ回って
ケガ人とは思えない
暴君っぷり…。
この人は命の恩人ですよ?」
と、濡れ女。
「あんたが白目むいて
倒れてた時は
びっくりしましたよ。
それにしても丈夫な体だ。
ほら、こいつも
ずっと心配
してたんだから。」
警官の男が肩を叩いた所に
目を向けると
そこにはあの銀色の鬼。
しかしわしの顔を見て
ニコッと微笑んだと思うと
その姿は薄れはじめ
やがてホタルのような
小さな淡い光となり
頼りなく空へ舞い上がる。
そしてフッと
消えてしまった。
……夢を見てた?
それにしては随分
現実的だ。
流れ星が地球に落ちたんだ。
それに運悪く
当たったんですよ。
まぁある意味
すごい確率だけどね。」
女の声ではない
その口調やトーンに驚いて、
声がした方を振り向くと
そこには頭を半分
割られたはずの警官が
平然として立っていた。
「貴様ぁ、
生きていたのかぁ…。
殺す!」
と爪をするどくして
再度その男に
襲いかかろうとしたが
やはりまとわりつく
毒のように
何匹もの餓鬼達が
わしの体を
その場に貼りつけ
動かなくさせていた。
「まったく、
どんな夢見てたんですか?
ずーっと暴れ回って
ケガ人とは思えない
暴君っぷり…。
この人は命の恩人ですよ?」
と、濡れ女。
「あんたが白目むいて
倒れてた時は
びっくりしましたよ。
それにしても丈夫な体だ。
ほら、こいつも
ずっと心配
してたんだから。」
警官の男が肩を叩いた所に
目を向けると
そこにはあの銀色の鬼。
しかしわしの顔を見て
ニコッと微笑んだと思うと
その姿は薄れはじめ
やがてホタルのような
小さな淡い光となり
頼りなく空へ舞い上がる。
そしてフッと
消えてしまった。
……夢を見てた?
それにしては随分
現実的だ。