オバケの駐在所
さるすべりの下に
「あー、
かわいいなぁこれ……。」
アスファルトが火照る
暑い夏の昼下がりの事。
私が目を配らせていたのは
ファッション雑誌に
載っている
今年トレンドの
いくつもの水着達。
それはいたいけな
私の心をくすぐらせては
次のページをめくらせる。
「いーなぁ、
着てみたいなぁ。」
窓際には風鈴が
吊られていて
あまり意味を
なしていないようだけど、
それでもあるだけ
マシというものか。
外は日差しが強いし
蒸し暑いし
歩くだけで
へとへとになるし……。
小さな交番の
入り口は全開で
首を回してる扇風機が
ぬるま湯みたいな
部屋をかき回すなか、
私といったら
イスの上に足を上げ
だらしなく
くつろいでいた。
そして手には雑誌の他に
部屋の冷凍庫から
箱ごと持ってきたアイス。
私の大好きなアイス。
かわいいなぁこれ……。」
アスファルトが火照る
暑い夏の昼下がりの事。
私が目を配らせていたのは
ファッション雑誌に
載っている
今年トレンドの
いくつもの水着達。
それはいたいけな
私の心をくすぐらせては
次のページをめくらせる。
「いーなぁ、
着てみたいなぁ。」
窓際には風鈴が
吊られていて
あまり意味を
なしていないようだけど、
それでもあるだけ
マシというものか。
外は日差しが強いし
蒸し暑いし
歩くだけで
へとへとになるし……。
小さな交番の
入り口は全開で
首を回してる扇風機が
ぬるま湯みたいな
部屋をかき回すなか、
私といったら
イスの上に足を上げ
だらしなく
くつろいでいた。
そして手には雑誌の他に
部屋の冷凍庫から
箱ごと持ってきたアイス。
私の大好きなアイス。