オバケの駐在所
優しい私が
話しかけてやってるのに
何かどもついてる子供は
体だけガラス戸の
後ろに隠れている。
それどころか
私の視線から目をそらし
そっぽを向いてしまった。
……むぅ。
「ちょっと、
ただでさえ暑いのに
そんな所で
ボーっとされちゃ
風が入って
こなくなるでしょ!?
ほらそこどいて!
それにさっきその戸に
ナメクジがついてたよ。」
冗談まじりに
意地悪して言うと
その子は「うわぁっ」と、
後ろに飛び跳ね
でんぐり返りするほど
勢いよく転んでしまう。
その思いがけない
派手なリアクションに
私は声を上げて
笑ってしまった。
だって着地したポーズが
忍者みたいで
おかしかったんだもん……。
「ごめんごめん、嘘だよ。
あはは!
こんな暑いのに
ナメクジなんて
いる訳ないでしょ?
ほら、大丈夫あんた。」
びっくりしてる
その男の子に
手を差し出して
起こしてあげると
恥ずかしそうに
その子は膝の汚れをはたき
ようやっと口を開く。
話しかけてやってるのに
何かどもついてる子供は
体だけガラス戸の
後ろに隠れている。
それどころか
私の視線から目をそらし
そっぽを向いてしまった。
……むぅ。
「ちょっと、
ただでさえ暑いのに
そんな所で
ボーっとされちゃ
風が入って
こなくなるでしょ!?
ほらそこどいて!
それにさっきその戸に
ナメクジがついてたよ。」
冗談まじりに
意地悪して言うと
その子は「うわぁっ」と、
後ろに飛び跳ね
でんぐり返りするほど
勢いよく転んでしまう。
その思いがけない
派手なリアクションに
私は声を上げて
笑ってしまった。
だって着地したポーズが
忍者みたいで
おかしかったんだもん……。
「ごめんごめん、嘘だよ。
あはは!
こんな暑いのに
ナメクジなんて
いる訳ないでしょ?
ほら、大丈夫あんた。」
びっくりしてる
その男の子に
手を差し出して
起こしてあげると
恥ずかしそうに
その子は膝の汚れをはたき
ようやっと口を開く。