オバケの駐在所
股を開いていた
父の股関を思いきり
蹴った私。
声をあげて苦しむ
その男を尻目に
ママの頭を抱えて
その場から急いで逃げる。
そして水泳袋に
ソレを詰め込んで
ひたすら走った。
……早く、早く!
追いつかれちゃう。
これさえ交番に
届けられれば……!
あいつが私の家族を
壊したんだ。
私の大好きな
パパとママを返して……!
まっすぐ前も横も見ないで
混乱しながら
走っていた私は
それから記憶が
飛んでしまっていた。
車のクラクションが
不意に鳴ったような気がして
その後ふらふらと
いつの間にか
交番の前にいたが
どうやって来たかも
覚えていない。
多分私は死んでるのかも。
夏彦くんと会った時の
驚いた顔も無理ないよね。
こんなにも服が
ビリビリで
血まみれなんだもん。
遊びになんか……。
父の股関を思いきり
蹴った私。
声をあげて苦しむ
その男を尻目に
ママの頭を抱えて
その場から急いで逃げる。
そして水泳袋に
ソレを詰め込んで
ひたすら走った。
……早く、早く!
追いつかれちゃう。
これさえ交番に
届けられれば……!
あいつが私の家族を
壊したんだ。
私の大好きな
パパとママを返して……!
まっすぐ前も横も見ないで
混乱しながら
走っていた私は
それから記憶が
飛んでしまっていた。
車のクラクションが
不意に鳴ったような気がして
その後ふらふらと
いつの間にか
交番の前にいたが
どうやって来たかも
覚えていない。
多分私は死んでるのかも。
夏彦くんと会った時の
驚いた顔も無理ないよね。
こんなにも服が
ビリビリで
血まみれなんだもん。
遊びになんか……。