オバケの駐在所
さっきの土……!
それは私を追ってきた
大量の土の塊で
倒れ込むようにして
現れたそいつは
何が何やら鬼に被さり
押さえつけてしまう。
鬼は盛られた土によって
見えなくなってしまって
中から悲鳴が
聞こえてきたが、
それよりも
私はそんな土くれに
薄紅色の細かい花が
ついてるのに気がついた。
「……あっ!」
私の庭の土。
さるすべりの木が
植えてある
あの綺麗な庭の土だ。
「ひぃぃ、許してくれ〜!
私が悪かった〜!
た、助けてくれ〜!」
父の叫び声に
何か気持ちの悪い音。
土の中にいるのは
もしかして
ママなのだろうか。
父に殺され
庭に埋められたけど
なくなった頭を求めて
私を追ってきた。
そして憎い相手が
目の前にいる事を知って
襲いかかったのかな。
「大丈夫か!?」
と、走ってきたのは
これまた先ほどの
おまわりさん。
「……おじちゃん、
あそこ。」
放心した私の代わりに
夏彦くんが指さして教える
静まりかえった土の塊。
それは私を追ってきた
大量の土の塊で
倒れ込むようにして
現れたそいつは
何が何やら鬼に被さり
押さえつけてしまう。
鬼は盛られた土によって
見えなくなってしまって
中から悲鳴が
聞こえてきたが、
それよりも
私はそんな土くれに
薄紅色の細かい花が
ついてるのに気がついた。
「……あっ!」
私の庭の土。
さるすべりの木が
植えてある
あの綺麗な庭の土だ。
「ひぃぃ、許してくれ〜!
私が悪かった〜!
た、助けてくれ〜!」
父の叫び声に
何か気持ちの悪い音。
土の中にいるのは
もしかして
ママなのだろうか。
父に殺され
庭に埋められたけど
なくなった頭を求めて
私を追ってきた。
そして憎い相手が
目の前にいる事を知って
襲いかかったのかな。
「大丈夫か!?」
と、走ってきたのは
これまた先ほどの
おまわりさん。
「……おじちゃん、
あそこ。」
放心した私の代わりに
夏彦くんが指さして教える
静まりかえった土の塊。