オバケの駐在所
「……うっ。」
土を掘り返し
中の様子を確認すると
おまわりさんは
鼻か口の辺りを
手でふせいで
少し顔を歪ませる。
私らは遠くから
それを見ていた
だけだったが
なんとなくどうなったかは
想像がついた。
「……日暮089から
多摩本部へ。
県道4号から
桜小路へ向かうあいだ
牛虎公園を警戒中のところ、
織川事案の
マル被と思われる
男の死体を発見。
行方不明中の女も
何故か一緒です。……」
肩の無線から
砂嵐が飛び交う中
何か話し出すおまわりさん。
その間わたしは
その様子を眺めながら
夏彦くんとずっと
手を繋いでいた。
やがてたくさんの
パトカーが集まり
立入禁止の
テープが貼られて
物々しい状態になったので
それを避けるようにして
私の実家に
帰る事にした私達。
そこに向かってる途中、
緑が大きく生い茂る道で
おまわりさんが
もう一度走って
追いかけてきて
私らを呼び止めた。
土を掘り返し
中の様子を確認すると
おまわりさんは
鼻か口の辺りを
手でふせいで
少し顔を歪ませる。
私らは遠くから
それを見ていた
だけだったが
なんとなくどうなったかは
想像がついた。
「……日暮089から
多摩本部へ。
県道4号から
桜小路へ向かうあいだ
牛虎公園を警戒中のところ、
織川事案の
マル被と思われる
男の死体を発見。
行方不明中の女も
何故か一緒です。……」
肩の無線から
砂嵐が飛び交う中
何か話し出すおまわりさん。
その間わたしは
その様子を眺めながら
夏彦くんとずっと
手を繋いでいた。
やがてたくさんの
パトカーが集まり
立入禁止の
テープが貼られて
物々しい状態になったので
それを避けるようにして
私の実家に
帰る事にした私達。
そこに向かってる途中、
緑が大きく生い茂る道で
おまわりさんが
もう一度走って
追いかけてきて
私らを呼び止めた。