オバケの駐在所
草をかき分け
不安をしりぞけて、
道がやっとひらけると
そこはどこかで
見た事があるような場所。
木造建ての平屋。
砂場と鉄棒が
並んで置いてある
大きめの広場。
「あれ?ここは…。」
獣道から出た所で
ぼーっと立ち往生して
考えていた僕。
すると――
「うわっ!」
背中を誰かに押された。
すぐ振り返ったが
そこには誰もいない。
それどころか帰りの道が
最初から何も
なかったかのように
忽然と消えてしまっていた。
ガサガサと奥の
ススキが揺れて、
笑い声がいくつか
聞こえてくる。
きっと草場の影に
隠れていた何かが、
帰り道をわからなくして
僕を困らせようと
しているんだろう。
だけどそれほど僕は
怖くはならなかった。
それはここに
見覚えがあったからだ。
ここは昔遊んだ
小学校の校庭。
あの2階建ての平屋は
間違いなくその校舎。
……懐かしいや。
変わってないな。
不安をしりぞけて、
道がやっとひらけると
そこはどこかで
見た事があるような場所。
木造建ての平屋。
砂場と鉄棒が
並んで置いてある
大きめの広場。
「あれ?ここは…。」
獣道から出た所で
ぼーっと立ち往生して
考えていた僕。
すると――
「うわっ!」
背中を誰かに押された。
すぐ振り返ったが
そこには誰もいない。
それどころか帰りの道が
最初から何も
なかったかのように
忽然と消えてしまっていた。
ガサガサと奥の
ススキが揺れて、
笑い声がいくつか
聞こえてくる。
きっと草場の影に
隠れていた何かが、
帰り道をわからなくして
僕を困らせようと
しているんだろう。
だけどそれほど僕は
怖くはならなかった。
それはここに
見覚えがあったからだ。
ここは昔遊んだ
小学校の校庭。
あの2階建ての平屋は
間違いなくその校舎。
……懐かしいや。
変わってないな。