オバケの駐在所
その中心、校庭の真ん中で
十数人の子供達と
先生らしき人が、
楽しそうに遊んでいるのが
目にはいった。
「かって嬉しい
はないちもんめ!
まけーて悔しい
はないちもんめ!」
楽しそうに唄っている
その子達に近づくと、
子供達の中の1人が
僕を指差して遊びを止める。
夏の夕方、日はかなり
傾いているが
まだまだ日差しは明るい。
そのぶん僕のほうに
視線が集まると、
みんなの薄暗い表情が覗けて
なんだか不気味に見えた。
みんな容姿は
てんでバラバラで、
オカッパの子もいれば
茶髪の男の子もいた。
その中で一応確認する。
美姫ちゃんはいない……か。
「……迷っちゃったのかな?
君も一緒にやるかい?」
髪の長い白髪のお姉さんと、
盲目なのか目をつぶったままの
お兄さんが僕の近くまで来て
遊びに誘ってくれたが、
なんとなく僕は
やる気がおきなくて
その場から一歩引いた。
2人とも
優しそうだったんだけど、
知らない人ばかりで
その場にすぐ
馴染めなそうな感じが
したからだと思う。
すると2人は小声で
ぼそぼそと話しだす。
「めずらしいね……」
「やっぱり
こーゆー子のほうが……」
十数人の子供達と
先生らしき人が、
楽しそうに遊んでいるのが
目にはいった。
「かって嬉しい
はないちもんめ!
まけーて悔しい
はないちもんめ!」
楽しそうに唄っている
その子達に近づくと、
子供達の中の1人が
僕を指差して遊びを止める。
夏の夕方、日はかなり
傾いているが
まだまだ日差しは明るい。
そのぶん僕のほうに
視線が集まると、
みんなの薄暗い表情が覗けて
なんだか不気味に見えた。
みんな容姿は
てんでバラバラで、
オカッパの子もいれば
茶髪の男の子もいた。
その中で一応確認する。
美姫ちゃんはいない……か。
「……迷っちゃったのかな?
君も一緒にやるかい?」
髪の長い白髪のお姉さんと、
盲目なのか目をつぶったままの
お兄さんが僕の近くまで来て
遊びに誘ってくれたが、
なんとなく僕は
やる気がおきなくて
その場から一歩引いた。
2人とも
優しそうだったんだけど、
知らない人ばかりで
その場にすぐ
馴染めなそうな感じが
したからだと思う。
すると2人は小声で
ぼそぼそと話しだす。
「めずらしいね……」
「やっぱり
こーゆー子のほうが……」