オバケの駐在所
おじちゃんは
ゆっくりと口を開く。
「長く現世にいれば
そうなるさ。
ものの怪と化すんだ。
そしてこれからは
生きるために、
わずかだけど栄養も
とっていかなくちゃ
いけない。
人やオバケなんかを
……つまり
食べていかなきゃ
いけなくなる。」
「たべ…る…?」
それを聞いてがく然とした。
だって食べるなんて
考えられない。
よく美姫ちゃんが
食べてるアイスとか、
おじちゃんの
引き出しに入ってる
サクマのドロップ
とかとは違う。
何がどーなる?
いったいなんで?
それじゃぁあの鬼たちと
一緒じゃ……。
おじちゃんは僕を背中から
静かに下ろすと、
僕の頭に手を置いて
ニコっと笑った。
「まっ、ちょーっちばかし
生活は変わるけど
そのうち慣れるだろうし、
俺や美姫には手は出せないさ。
お前の心は強いから。
……アニメのヒーローに
負けないくらいな。」
僕はなんだかすごく
震えていて、
冷えた喉の奥から
わずかに鼓音も聞こえてきた。
それは忘れかけていた
冷たい生命のやくどう。
……ちゃんと言葉は
喋れるのかな?
笑ったり、ものを考えたり
できるのかな?
成仏したらどーなる?
1人ぼっちじゃないの?
……おわかれなんて
したくないのに。
ゆっくりと口を開く。
「長く現世にいれば
そうなるさ。
ものの怪と化すんだ。
そしてこれからは
生きるために、
わずかだけど栄養も
とっていかなくちゃ
いけない。
人やオバケなんかを
……つまり
食べていかなきゃ
いけなくなる。」
「たべ…る…?」
それを聞いてがく然とした。
だって食べるなんて
考えられない。
よく美姫ちゃんが
食べてるアイスとか、
おじちゃんの
引き出しに入ってる
サクマのドロップ
とかとは違う。
何がどーなる?
いったいなんで?
それじゃぁあの鬼たちと
一緒じゃ……。
おじちゃんは僕を背中から
静かに下ろすと、
僕の頭に手を置いて
ニコっと笑った。
「まっ、ちょーっちばかし
生活は変わるけど
そのうち慣れるだろうし、
俺や美姫には手は出せないさ。
お前の心は強いから。
……アニメのヒーローに
負けないくらいな。」
僕はなんだかすごく
震えていて、
冷えた喉の奥から
わずかに鼓音も聞こえてきた。
それは忘れかけていた
冷たい生命のやくどう。
……ちゃんと言葉は
喋れるのかな?
笑ったり、ものを考えたり
できるのかな?
成仏したらどーなる?
1人ぼっちじゃないの?
……おわかれなんて
したくないのに。