オバケの駐在所
広場ではお面をした人達が
踊っていたり、
ただの黒い影が
焼きそばを売っていたり、
なんだか異様なものにも
見えたけど、
そこにいるうちに
色んな事を忘れていく
自分の存在に気づいた。
そんな押し寄せる最後を
感じつつも、
明るさが残る夕闇の中の
屋台のライトに
季節を感じたりする。
せめて意識があるうちに
祭りを楽しもうと、
僕は屋台に近寄った。
色々選んでから
そこで綿飴をもらったけど、
僕は受けとった後に
慌ててしまう。
お金がないんだ。
でもポケットを
まさぐってみると、
使っていない
プールの割引券が出てきて、
その様子を見ていた
1ッ目の屋台のおじさんは
「それでいいよ」と
綿飴と交換してくれた。
そしてにぎやかな
祭りの中をブラブラと
まわってみる。
太郎君はいつの間にか
いなくなっていて、
お面を被って踊っているのか
人にまぎれてしまったのか
わからなかったが、
僕は太郎くんをさがさない。
せっかく成仏しかけているのに
また呼び戻したりしたら
かわいそうだしね。
……それはそうと
僕には気になる事があった。
踊っていたり、
ただの黒い影が
焼きそばを売っていたり、
なんだか異様なものにも
見えたけど、
そこにいるうちに
色んな事を忘れていく
自分の存在に気づいた。
そんな押し寄せる最後を
感じつつも、
明るさが残る夕闇の中の
屋台のライトに
季節を感じたりする。
せめて意識があるうちに
祭りを楽しもうと、
僕は屋台に近寄った。
色々選んでから
そこで綿飴をもらったけど、
僕は受けとった後に
慌ててしまう。
お金がないんだ。
でもポケットを
まさぐってみると、
使っていない
プールの割引券が出てきて、
その様子を見ていた
1ッ目の屋台のおじさんは
「それでいいよ」と
綿飴と交換してくれた。
そしてにぎやかな
祭りの中をブラブラと
まわってみる。
太郎君はいつの間にか
いなくなっていて、
お面を被って踊っているのか
人にまぎれてしまったのか
わからなかったが、
僕は太郎くんをさがさない。
せっかく成仏しかけているのに
また呼び戻したりしたら
かわいそうだしね。
……それはそうと
僕には気になる事があった。