オバケの駐在所
……え、えーい!
「いやぁ〜
空が高くなったなぁ〜
風も香る秋の訪れかなぁ?」
カッコ棒読みカッコ閉じ。
窓を全開にすると
座っていた人達は
かなり不快感を示していたが
それも当然だろう。
「何してんだ!
早くしろなつみ!」
人の事はもとより
我が身の危険。
急いで前方の列車へ。
更に前方の列車から
前の方へ。
しかし走って逃げる私達を
そいつは追ってきた。
背中を向けた相手に
牙を向ける習性からして、
やはり獣か何かなのか。
そして次の連結部分の扉を
開けた時
まとわりつくような
何か嫌な感覚がして、
同時に電車のクラクションが
響きわたった。
その嫌な感覚はハジメさんも
感じたのかもしれない。
剣幕な表情で振り返り
「なつみ!」と急かすように
手を伸ばした。
その手を取った瞬間
急ブレーキがかかったのか、
反動で連結部分の
前方の扉が閉まり、
私は勢いあまって
おじさんの懐へ。
すごい音をたてて
扉に叩きつけられた
ハジメさん。
「いやぁ〜
空が高くなったなぁ〜
風も香る秋の訪れかなぁ?」
カッコ棒読みカッコ閉じ。
窓を全開にすると
座っていた人達は
かなり不快感を示していたが
それも当然だろう。
「何してんだ!
早くしろなつみ!」
人の事はもとより
我が身の危険。
急いで前方の列車へ。
更に前方の列車から
前の方へ。
しかし走って逃げる私達を
そいつは追ってきた。
背中を向けた相手に
牙を向ける習性からして、
やはり獣か何かなのか。
そして次の連結部分の扉を
開けた時
まとわりつくような
何か嫌な感覚がして、
同時に電車のクラクションが
響きわたった。
その嫌な感覚はハジメさんも
感じたのかもしれない。
剣幕な表情で振り返り
「なつみ!」と急かすように
手を伸ばした。
その手を取った瞬間
急ブレーキがかかったのか、
反動で連結部分の
前方の扉が閉まり、
私は勢いあまって
おじさんの懐へ。
すごい音をたてて
扉に叩きつけられた
ハジメさん。