オバケの駐在所
まさかここまでは
追ってこないだろう。
私はある者からにげてた。
福岡から東京に
上京してから2年。
久々にまとまった休みが
取れたので、
故郷の空気を吸いに、
列車に乗って
帰ろうとしたんだ。
帰れば仲良しの
あきちゃんがいるし、
なっちゃんもいる。
両親にもいっぱい
話したい事もあるし。
それに、
それに私は……。
「お姉さん、お姉さん?
大丈夫?」
ハッとすると
おじさんが顔を
覗きこんでいた。
「ごめんなさい、
喉がかわいて……。」
走ってきたから
喉がカラカラなのは
確かだった。
するとどこからか漂う
香ばしい匂いに
私の敏感な鼻が
反応する。
顔をほころばせながら
四角いスチール製の
ライティングデスクの上に
見つけてしまった。
「あ〜!コーヒーだ。」
私の長年の経験が
言葉を発して
アピールしろと
言っている。
「飲むかい?
インスタントでよければ。」
「あ、いーですかあ?
そーゆーつもりじゃ
ないんですよ〜全然。」
などと言って
パイプイスに腰をおろす。
うんうん、
さすが市民の平和を
守ってるだけあるな。
追ってこないだろう。
私はある者からにげてた。
福岡から東京に
上京してから2年。
久々にまとまった休みが
取れたので、
故郷の空気を吸いに、
列車に乗って
帰ろうとしたんだ。
帰れば仲良しの
あきちゃんがいるし、
なっちゃんもいる。
両親にもいっぱい
話したい事もあるし。
それに、
それに私は……。
「お姉さん、お姉さん?
大丈夫?」
ハッとすると
おじさんが顔を
覗きこんでいた。
「ごめんなさい、
喉がかわいて……。」
走ってきたから
喉がカラカラなのは
確かだった。
するとどこからか漂う
香ばしい匂いに
私の敏感な鼻が
反応する。
顔をほころばせながら
四角いスチール製の
ライティングデスクの上に
見つけてしまった。
「あ〜!コーヒーだ。」
私の長年の経験が
言葉を発して
アピールしろと
言っている。
「飲むかい?
インスタントでよければ。」
「あ、いーですかあ?
そーゆーつもりじゃ
ないんですよ〜全然。」
などと言って
パイプイスに腰をおろす。
うんうん、
さすが市民の平和を
守ってるだけあるな。