オバケの駐在所
空耳か、どこからか叫び声が
聞こえてきたり、
他に誰もいないはずの部屋で
ラップ音がしたりする。
体調が悪いと
どうも嫌なものが
寄ってくる。
こんな夜は早く寝よう。
……そう思って
部屋の電気のリモコンを
とろうとしたその時、
急にリビングの明かり
もろとも、
テレビ、加湿器、ストーブ、
全てパッとスイッチが切れた。
「ひゃっ……!」
脳内ではそれが
ただの停電だと気づいたが、
あまりのタイミングに
かなりうろたえた私。
すると――
『カラン……カラン……』
外から覚えのある
あの音が聞こえてきた。
窓は閉めきってるのに
おかまいなしに
部屋の中に響いてくる。
風も心なしか急に
穏やかになった気がした。
この音は……花遊さん。
部屋の暗闇の中、
カーテンからもれる光は
街灯とは違う明かりのようで、
通りをのぞいてみろと
言わんばかりに
差し込んでくる。
私は誘われるように
そっと窓から外を見た。
聞こえてきたり、
他に誰もいないはずの部屋で
ラップ音がしたりする。
体調が悪いと
どうも嫌なものが
寄ってくる。
こんな夜は早く寝よう。
……そう思って
部屋の電気のリモコンを
とろうとしたその時、
急にリビングの明かり
もろとも、
テレビ、加湿器、ストーブ、
全てパッとスイッチが切れた。
「ひゃっ……!」
脳内ではそれが
ただの停電だと気づいたが、
あまりのタイミングに
かなりうろたえた私。
すると――
『カラン……カラン……』
外から覚えのある
あの音が聞こえてきた。
窓は閉めきってるのに
おかまいなしに
部屋の中に響いてくる。
風も心なしか急に
穏やかになった気がした。
この音は……花遊さん。
部屋の暗闇の中、
カーテンからもれる光は
街灯とは違う明かりのようで、
通りをのぞいてみろと
言わんばかりに
差し込んでくる。
私は誘われるように
そっと窓から外を見た。