オバケの駐在所
「なんか……
修二と痴話喧嘩でもしたの?」

「はあぁ!?ちがうわ!」

と、タマちゃんの
唐突な突っ込みに
つい目を
鋭くさせてしまった私。

その反応にタマちゃんは
おかしそうに笑っていた。

「あっはっはっはぁ」

「……言葉の暴力だ」

しかし私にも頭によぎった
事柄があった。

「……晃くん」

と、呟いた。

隣で心臓がギクッと
鳴ったにちがいない。

……まぁ実際に
そんな音がしたら
気持ち悪いけど。

「晃くんとどうなんだよ〜。
私に何か言うこと
あるんじゃないの?
2人でいつも
何してるんだよー。
吐けぇ!」

と、タマちゃんの
首をしめたかしめてないかは
ご想像のほどに
お任せである。

「うう、苦しい。
ちょっと待ってケホケホ!
そーだ、風邪の具合はどうよ?
よくなった?」

しかしまるで話を
すり替えられてしまった。

人には隠しておきたい
事だってあるけど。

……水くさい。
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