オバケの駐在所
「……そっちこそ何してるの?
こんな所で」
と、何故か自分でも
驚くくらい低い声がでた。
冷たい夜風が部屋の中を
洗うように吹いても、
なんだかもやもやが
心に残る。
すると机の上から、
サアッと何かが
風と一緒に飛んできた。
花、犬、人と様々な種類が
綺麗な模様の紙で
折られている。
折り紙だ。
そしてそこには文字も
書かれているように見えた。
私がそれを手に持つと
修二くんはすぐさま
強引に取り返してきた。
「俺は人に頼まれて折り紙を
折っていただけだよ」
そしてまた机に向かって
座りなおし、
あくびをしながら
さもめんどくさそうに
こう言い放ってきた。
「おとなしく家で
寝てりゃいーのに」
その無神経さに私は頭にきた。
人が心配してあげているのに
なんて言いぐさ。
なんで私はこんな奴のために
わざわざこんな所まで
来たんだろうか。
「バカじゃないの?
ここがどこだかわかってるの?
死ぬかもしれないってのに
のんきに折り紙なんて……。
こんなのどうでもいいよ!」
つい感情的になってしまって
私は机の上の折り紙を
全部払い落とした。
こんな所で」
と、何故か自分でも
驚くくらい低い声がでた。
冷たい夜風が部屋の中を
洗うように吹いても、
なんだかもやもやが
心に残る。
すると机の上から、
サアッと何かが
風と一緒に飛んできた。
花、犬、人と様々な種類が
綺麗な模様の紙で
折られている。
折り紙だ。
そしてそこには文字も
書かれているように見えた。
私がそれを手に持つと
修二くんはすぐさま
強引に取り返してきた。
「俺は人に頼まれて折り紙を
折っていただけだよ」
そしてまた机に向かって
座りなおし、
あくびをしながら
さもめんどくさそうに
こう言い放ってきた。
「おとなしく家で
寝てりゃいーのに」
その無神経さに私は頭にきた。
人が心配してあげているのに
なんて言いぐさ。
なんで私はこんな奴のために
わざわざこんな所まで
来たんだろうか。
「バカじゃないの?
ここがどこだかわかってるの?
死ぬかもしれないってのに
のんきに折り紙なんて……。
こんなのどうでもいいよ!」
つい感情的になってしまって
私は机の上の折り紙を
全部払い落とした。