オバケの駐在所
だけど私は動けなかった。
……なんで私が叩かれなきゃ
いけないのか?
悪い事をしたのは私じゃなくて
お露なのに。
下駄音はすでに家の中へ。
……いや、ここでさじを
投げたら元も子もない。
手段をどうこう
言ってられない私は、
修二くんを力まかせに
布団に押し倒し、
私がその上に乗って
2人つくばるようにして
そこに隠れた。
「……お願い、じっとしてて」
にらむ私。
「……え?あ、ああ」
と、よくわかんない表情の
修二くん。
一緒の布団に入るのは
不本意だが、
他に隠れるところはないし
仕方ない。
修二くんが素直に
言うことを聞いてくれたのは
しびれるほっぺたに
つたっている涙が彼に
垂れたからか……。
もしくは……
興奮してたら殺す。
すると部屋のふすまが
急に開いた。
心臓がドキッと脈うつ。
下駄は履いていないようだ。
畳が一歩一歩きしむ音がして
窓を閉じる音。
そしてまた畳がきしむ音がして
ふすまが閉まる音がした。
しばらくたって
布団の隙間から部屋の様子を
覗いてみる。
……なんとか
行ってくれたか。
……なんで私が叩かれなきゃ
いけないのか?
悪い事をしたのは私じゃなくて
お露なのに。
下駄音はすでに家の中へ。
……いや、ここでさじを
投げたら元も子もない。
手段をどうこう
言ってられない私は、
修二くんを力まかせに
布団に押し倒し、
私がその上に乗って
2人つくばるようにして
そこに隠れた。
「……お願い、じっとしてて」
にらむ私。
「……え?あ、ああ」
と、よくわかんない表情の
修二くん。
一緒の布団に入るのは
不本意だが、
他に隠れるところはないし
仕方ない。
修二くんが素直に
言うことを聞いてくれたのは
しびれるほっぺたに
つたっている涙が彼に
垂れたからか……。
もしくは……
興奮してたら殺す。
すると部屋のふすまが
急に開いた。
心臓がドキッと脈うつ。
下駄は履いていないようだ。
畳が一歩一歩きしむ音がして
窓を閉じる音。
そしてまた畳がきしむ音がして
ふすまが閉まる音がした。
しばらくたって
布団の隙間から部屋の様子を
覗いてみる。
……なんとか
行ってくれたか。