オバケの駐在所
「なつみちゃーん!
ハジメのおじちゃんがねー、
お墓に火をつけるんだってー!
だからここら辺燃えちゃうから
早く逃げたほうがいいよー!」
見慣れた顔を見て
ほっとしたのもつかの間、
そうとんでもない言葉を残して
花遊さんは明後日の方向へ
1人元気いっぱいに
走っていってしまった。
「ええええ!?
ちょ、ちょっと待って!
花遊さんってば!おーい!!」
マジで驚愕。ってかなんで?
修二くんも横で声をそろえて
驚いていた。
……なんつー大それた事を。
ってかってか花遊さん
置いてかないで……。
そんな私達を尻目に
お露が尋ねてくる。
「あの子が……花遊?」
「そう!
だけどともかく今は
ここから避難を」
――と言ったその瞬間、
ものすごい轟音とともに
はるか向こうの空に
大きな火柱が立った。
そして柱はまたたく間に
横に広がり、
地平線にわずかに見える
軒並みを焼いた。
……マジ?
お露は呆然とした面持ちで
赤く染まりゆく空を
窓から眺めている。
「やべぇぞ!
お露さん、早く逃げよう!
このままじゃ俺ら
火事に巻き込まれる!」
修二くんがいさめるが、
しかし反応はない。
心ここにあらずだ。
ハジメのおじちゃんがねー、
お墓に火をつけるんだってー!
だからここら辺燃えちゃうから
早く逃げたほうがいいよー!」
見慣れた顔を見て
ほっとしたのもつかの間、
そうとんでもない言葉を残して
花遊さんは明後日の方向へ
1人元気いっぱいに
走っていってしまった。
「ええええ!?
ちょ、ちょっと待って!
花遊さんってば!おーい!!」
マジで驚愕。ってかなんで?
修二くんも横で声をそろえて
驚いていた。
……なんつー大それた事を。
ってかってか花遊さん
置いてかないで……。
そんな私達を尻目に
お露が尋ねてくる。
「あの子が……花遊?」
「そう!
だけどともかく今は
ここから避難を」
――と言ったその瞬間、
ものすごい轟音とともに
はるか向こうの空に
大きな火柱が立った。
そして柱はまたたく間に
横に広がり、
地平線にわずかに見える
軒並みを焼いた。
……マジ?
お露は呆然とした面持ちで
赤く染まりゆく空を
窓から眺めている。
「やべぇぞ!
お露さん、早く逃げよう!
このままじゃ俺ら
火事に巻き込まれる!」
修二くんがいさめるが、
しかし反応はない。
心ここにあらずだ。