オバケの駐在所
「名前は?」
コーヒーを差し出しながら
30後半のおじさんが
聞いてくる。
なんとも親しみやすい事だ。
ん〜いい香り。
私はとっておきの笑顔で
「みゆきです。」
と、返す。
おじさんは
ちらりと私の顔を見てから
入り口の方へ行き、
引き戸の窓から
また外を見た。
なんだよ……、
会話終わりかい。
切ないじゃんか……。
湯気だったコーヒーを
ふくれた口に運んだ
その時だった。
コーヒーを差し出しながら
30後半のおじさんが
聞いてくる。
なんとも親しみやすい事だ。
ん〜いい香り。
私はとっておきの笑顔で
「みゆきです。」
と、返す。
おじさんは
ちらりと私の顔を見てから
入り口の方へ行き、
引き戸の窓から
また外を見た。
なんだよ……、
会話終わりかい。
切ないじゃんか……。
湯気だったコーヒーを
ふくれた口に運んだ
その時だった。