オバケの駐在所
……って、送るわけ
ないじゃんこんなの。

なんかやたらと
長くなっちゃったし、
意味不明だし。
後半なんて特に
お慕い申してる
わけでもないのに
調子のっちゃったし。

まったく夜中にメールは
書くもんじゃないな……。

やめやめ……。

と、私はそのまま
携帯を放り投げて
布団をかぶった。

外ではいたずらに
冷たいカラ風が吹いていて、
それに乗せるように
桜の通りからは
今日も下駄の歯音が3つ
楽しそうに鳴ってくる。

それに耳を澄ませてると
なんだか心地よくなって、
いつの間にか
気づかないうちに
私は寝返りをうっていた。

『カラカラ……コロロン……
カラン……コロン……』

――草草不一
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