オバケの駐在所
「ハジメさんがいてくれて
よかった。
やっぱり思ったとおり
ただ者じゃないね。
さてはあなた神?なんて……」
私は自分で言って
自分で笑ったが
あながち冗談でもない。
「ところでどこに
向かってるの?」
ただ単に部屋から
抜け出すための
口実作りかと思ったけど
ちゃんと目的地に向かって
歩いてるみたいだった。
「そーいえば燕って
ハジメさんのこと?」
返事はなかった。
ダイコクと言う神も
お隣に住むおヨネさんも
そんなことを言っていた。
ハジメさんの名字は
確かそんなんじゃ
なかった気がしたけど。
それにしてもダイコクって
もしかして大黒天のことじゃ
なかろうか?
「……ねえ?聞いてんの?
ねえって……」
するとふいに私は強く
抱きしめられた。
「死なせないからな」
「……え?」
「お前が死ぬなんて
この俺が許さん」
体を離してハジメさんは
私の顔を掴むように
しっかりと見た。
そこに笑顔はない。
真顔だ。
「どんな手を使ってでも
また学校に通わしてやる」
よかった。
やっぱり思ったとおり
ただ者じゃないね。
さてはあなた神?なんて……」
私は自分で言って
自分で笑ったが
あながち冗談でもない。
「ところでどこに
向かってるの?」
ただ単に部屋から
抜け出すための
口実作りかと思ったけど
ちゃんと目的地に向かって
歩いてるみたいだった。
「そーいえば燕って
ハジメさんのこと?」
返事はなかった。
ダイコクと言う神も
お隣に住むおヨネさんも
そんなことを言っていた。
ハジメさんの名字は
確かそんなんじゃ
なかった気がしたけど。
それにしてもダイコクって
もしかして大黒天のことじゃ
なかろうか?
「……ねえ?聞いてんの?
ねえって……」
するとふいに私は強く
抱きしめられた。
「死なせないからな」
「……え?」
「お前が死ぬなんて
この俺が許さん」
体を離してハジメさんは
私の顔を掴むように
しっかりと見た。
そこに笑顔はない。
真顔だ。
「どんな手を使ってでも
また学校に通わしてやる」