オバケの駐在所
実はこーゆー
オバケらしきものを
見たのはこれが
初めてじゃない。
だから私はそこまで
動揺しないのだが、
この人はそれどーだろう?
悲鳴ひとつあげないでは
ないか。
びっくりされないのが
なんとなく悔しい。
それとも慣れてるのか?
「ママがこわいの。
すぐ怒るんだ。」
子供はつまんなそーに
喋る。
……が、
その声、実におかしい。
洞穴に風音が反響するような
体の芯まで震える声。
まさしく人ではない。
背中がゾっとする。
「そーかい、
……ちょっと待ってな!」
そんな私を尻目に
おもむろに机の引き出しを
漁るおじさん。
「ほら、これやるから
元気だしな。」
そう言って子供に
渡したのは、どら焼きと
芋ようかんだ。
じ、じじくさ〜、
子供食えんのかいなそれ。
いや、食える事じたい
微妙だけども。
オバケらしきものを
見たのはこれが
初めてじゃない。
だから私はそこまで
動揺しないのだが、
この人はそれどーだろう?
悲鳴ひとつあげないでは
ないか。
びっくりされないのが
なんとなく悔しい。
それとも慣れてるのか?
「ママがこわいの。
すぐ怒るんだ。」
子供はつまんなそーに
喋る。
……が、
その声、実におかしい。
洞穴に風音が反響するような
体の芯まで震える声。
まさしく人ではない。
背中がゾっとする。
「そーかい、
……ちょっと待ってな!」
そんな私を尻目に
おもむろに机の引き出しを
漁るおじさん。
「ほら、これやるから
元気だしな。」
そう言って子供に
渡したのは、どら焼きと
芋ようかんだ。
じ、じじくさ〜、
子供食えんのかいなそれ。
いや、食える事じたい
微妙だけども。