オバケの駐在所
段々と暖まる
部屋との気温差で
窓ガラスには結露した
水滴がつき、
窓際にいた私の体に
いつの間にか染みて
濡れていた時は
とても不快になった。

……せっかくの服が
台無しになる。

それでも私は部屋の窓から
外の世界を眺めていた。
ジメジメした
ぐずついた天気。
肌冷えする寒さ。
それに比べた
部屋の中の居心地の良さ。
そう言う意味では
贅沢な朝ともとれる。

私は昨日から
この交番に
お邪魔させてもらってるが
居心地はまあまあだ。

おまわりさんとは
お互いに深く干渉せず
雨が止むまで
居させてもらう。
そんな所。

隣の部屋からは
トーストの焼けた匂いと
挽いたコーヒーの
香りが漂ってきた。
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