夕暮れ色の君
これで同じ歳って、あたし、かなり子供っぽいのかも…。
あたしは、一人でずーんと表情を曇らせたけれど。
『しーちゃんと、同い年っ!やったー。』
いつもの大人の、優しい笑顔とは違う、無邪気な笑顔。
少年のように、はしゃいでみせる蒼さん。
それを瞳に映した瞬間、表情が曇ったことなんか、忘れてしまった。
代わりにあたしにやってきたものは、うるさい胸の鼓動と、
「〜〜っ!」
…赤く染まる、頬。
必死で顔を冷やすけど、一度温まってしまった頬はなかなか冷えない。
…何なの、これ。
あたし、どうしちゃったの。
慣れない感覚に、ただ戸惑う。