落語ギリシャ神話 先に知る男
やがて、エピメテウスが山羊とカゴ担いで戻ってまいります。

そうしますとプロメテウス、一方のカゴに脂身やら骨やらに薄っぺらい霜降り肉貼り付けたフェイク肉を丁寧に盛りつけまして、またもう一方のカゴには、残ったええ肉をわざとコマ切れにしてポイポイっと雑多に放り込んで、それを各々、風呂敷に包みました。


これでよし。
これであのオッサンひっかけたるわい。


腹に一物手に荷物…
元締めんとこへ出かけていったんですな。

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