夢が覚めたら(短編)
不意に有本の顔が近づいてきた。
心配そうな目で俺の顔を覗き込んでくる。
特別美人って程でもないが、そこそこ可愛い有本の顔は純粋な男子中学生の俺をドキドキさせた。
まぁ、今は女だけどさ……
「友ちゃん、聞いてる?やっぱ体調とか悪いんじゃ…」
「え?あ、ごめん。大丈夫。ちょっと考え事してて…」
「ふーん?何考えてたの?」
「いや、加奈は胸でかいなって……」
俺の馬鹿!!
この正直者!!
なんで本音を言っちゃうんだよ!
沈黙が痛い。
きょとんとした目で有本が俺を見てくる。
俺は気まずくなって視線を逸らした。
どうしよう?
一瞬にして喉がカラカラだ。
俺はやっと搾り出した唾を飲んでごくんと喉を鳴らした。
大きく息を吐く。
さぁ、どうやって弁解しよう?
心配そうな目で俺の顔を覗き込んでくる。
特別美人って程でもないが、そこそこ可愛い有本の顔は純粋な男子中学生の俺をドキドキさせた。
まぁ、今は女だけどさ……
「友ちゃん、聞いてる?やっぱ体調とか悪いんじゃ…」
「え?あ、ごめん。大丈夫。ちょっと考え事してて…」
「ふーん?何考えてたの?」
「いや、加奈は胸でかいなって……」
俺の馬鹿!!
この正直者!!
なんで本音を言っちゃうんだよ!
沈黙が痛い。
きょとんとした目で有本が俺を見てくる。
俺は気まずくなって視線を逸らした。
どうしよう?
一瞬にして喉がカラカラだ。
俺はやっと搾り出した唾を飲んでごくんと喉を鳴らした。
大きく息を吐く。
さぁ、どうやって弁解しよう?