夢が覚めたら(短編)
それはさすがに冗談のつもりだったんだろう。


でもな、有本……。
その冗談は俺にはきつすぎるぞ…。

なんたって今をときめく中2なんだから。



女子は普通にそんなことをしているんだと勘違いした俺は
有本に気づかれないように少しだけテンションをあげて、

「え?いいの?」

と遠慮なく有本の胸を鷲摑みにした。
俺のと違って柔らかいそれは、癒しだった。




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