夢が覚めたら(短編)
震える手に微かだが柔らかい感触が伝う。


「あ、あ、あるううううううううううう!!」


意を決してそっとパンツの中を覗いてみる。


「ね、ねええええええええええええ!!」


待ってくれ…
小さくても合ったはずなんだ。
男の証が。
どこいったんだよ、
俺の……




放心状態の俺に、「お姉ちゃん、うるっさい!」と深幸は相変わらず容赦ない。
でもそんなキツイ妹の一言も俺には気にする余裕がなかった。

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