夢が覚めたら(短編)
ご丁寧に制服まで女物だった。
俺はスースーするスカートにぎこちなく足を通した。


本当は学校に行きたくなかったんだけど、
母さんも父さんも俺を女として認識しているらしく、
俺は「俺は女じゃねぇよ!!」なぁんて言える筈もない小心者なわけで。
まぁ、女としての生活を営み始めたってとこだ。


俺は短いスカートにヒヤヒヤしながら家を出た。
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