夢が覚めたら(短編)
重い足取りで教室に入ると、一人の女子が駆けてきて俺の肩をぽんっと叩いた。
「おはよ!友ちゃん!」
「…有本」
同じクラスの有本加奈だった。
有本は心配そうに俺をまじまじと見つめて口を開いた。
「どうしたの?友ちゃん、何かあった??」
「へ?何か変?」
「変って程でもないけど…どうして加奈って呼んでくれないの?」
「あ、ごめん。間違えた」
どこをどうやったらそんな間違いおかすんだよ、と自分に突っ込みたくなったけど
幸い有本はそこまで深く突っ込んでこなかった。
どうやら女の俺は有本のことを加奈、と呼んでたらしい。
ボロがでなきゃいいけど……と俺は乾いた目を潤そうと瞬きをした。
「おはよ!友ちゃん!」
「…有本」
同じクラスの有本加奈だった。
有本は心配そうに俺をまじまじと見つめて口を開いた。
「どうしたの?友ちゃん、何かあった??」
「へ?何か変?」
「変って程でもないけど…どうして加奈って呼んでくれないの?」
「あ、ごめん。間違えた」
どこをどうやったらそんな間違いおかすんだよ、と自分に突っ込みたくなったけど
幸い有本はそこまで深く突っ込んでこなかった。
どうやら女の俺は有本のことを加奈、と呼んでたらしい。
ボロがでなきゃいいけど……と俺は乾いた目を潤そうと瞬きをした。