本当の恋に 気づいた日
俺はまぁ、兄貴までとはいかないけど



そこそこ顔はいい方だし



勉強もまあまあできたから



結構もてていた。



だからうっとうしく絡んでくる女子も何人かいた。




でも、そんな女子からの告白は全部断っていた。



だってうざいじゃん。





でも



今日初めて


うざくない女子に出会ったかも…しれない。



まぁ頭がいいって言う点では尊敬できるし、それに面白い。



兄貴に感謝、かもな。



「どーしたの?」


「あ?何でもない。…あ、メアド教えてよ」


「メアド?いーけど、なんで?あんた誰にでもこんな風に聞いてるの?たらし?」



なんで…って、そういえば何でだろう。



何で聞いたんだろう。



っていうか俺、自分から女子にメアド聞いたの一応初めてだぞ?


たらしって…ひどくねーか?


一瞬「ならいーや」と言おうとしたがなぜか、俺はこう言った。


「いや、俺、女子にメアド聞いたの初めてだって。俺と交換しといたらうまくいったら兄貴と交換できるかもしれないじゃん。授業のお礼にアンタの恋愛手伝ってやるよ」
< 11 / 101 >

この作品をシェア

pagetop