本当の恋に 気づいた日
「うわーぉ……」
思わず何とも間抜けな感嘆の声を上げてしまった。
完璧、かつ、わかりやすい。
さっきまで分からなくて悩んでた俺が嘘のように、全て理解できた。
そして、メールの最後の一文にはこう書いてあった。
『また何かあったらいつでも聞いてね☆部長のメアド教えてくれたお礼だよ~』
何かあったらいつでも……って…。
確実にメールする機会が増えるよな…?
よっしゃぁあぁあああぁぁあああぁぁあぁぁあああぁあ!
一歩、前進したかも!
アイツは、兄貴のことが好きだけど。
それは分かってるけど。
でも、今はそんなことより、ちょっとでも近い存在になれたことが嬉しい。
すぐに、『ありがとう、すごくわかりやすかった!』と返信した。
ああ、恋って……
恐ろしいな。
俺がこんな気持ちになるなんて、考えたこともなかった。