本当の恋に 気づいた日


「美歩から…メールが来た」



「「「えっ?」」」



「…何これ……」



『from:斉藤美歩
 subject:親愛なるお姉ちゃんへ
――――――――――――――

 北校舎裏の体育倉庫へ来てくれる?

 もちろん1人で、今すぐに。

 優等生のお姉ちゃんに、授業をサボって来て欲しいの。

 親友が大事じゃないなら、来なくてもいいけどね。

 誰か連れてきたらお姉ちゃんの親友どうなっても知らないからねぇ。』



やっぱり…優菜は美歩に……。



「斉藤、見せてくれるか?」



「…うん」



3人は美歩のメールを読んで、3者3様の反応を示した。


近藤は怒って


「乗り込んで、湯谷を取り返して、そいつを捕まえてやろうぜ!」


と言い、佐藤風雅は


「…でも下手に乗り込んで俺たちまで捕まったらどうする?その湯谷ってヤツがもっと酷い目に遭うかもしれないだろ?先に先生と警察に連絡を取った方がいいんじゃないか?この際不良どもなんて少年院にぶち込まれればいいんだ」


と冷静だが怖い事を言い、部長は……



「……」



と黙り込んでしまった。



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