本当の恋に 気づいた日


「部長…」



「斉藤、俺もいるぜー…あ、優菜も来てたんだ!」



あからさまに嬉しそうな顔をする近藤。


こんなカップルになりたいなぁー…(もちろん部長と)。



「よぉ…その、けがは大丈夫なのか…?」



「あ、佐藤風雅……」



遅れて入ってきた佐藤風雅は何故か元気が無い。


あ、そうだ、お礼言わなきゃ!


「えっと…、みんな、助けに来てくれてありがとう…ございました」



「ううん、遅くなってごめんね。えっと、直接暴行を加えたあの不良達の内、竹内ってヤツ以外は退学処分、それで…その、竹内と妹さんは停学処分らしいよ。……竹内の、金の力だろうな」


停学…処分?


嘘…それだけ…?!


「…少年院に行けば良かったのになぁ、あいつら…」


うん、あたしもそう思った…正直。


「英、なにもそこまで…」


優菜は甘いよ!あんな目にあったのに!


「だって優菜を傷つけるなんて許せないだろ!」



「でも、英が助けに来てくれたじゃん…」



「当たり前だろ!好きなんだから///」



あー…。


そうですか…はい。


ピンクのオーラが漂ってるよ……。


このラブラブカップルめっ!



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