本当の恋に 気づいた日
「そっかー…あの部長かぁ…佳奈、ファイトッ!」
「うん!」
次の日部活に行ったらまだ部長しかいなかった。
そしたら優菜は気を利かせて
「ちょっと忘れ物取りに行ってきまーす」
って、どっかに行ったから
今、部室には
あたしと
部長
……2人っきり。
あたしが何か話題がないかな〜って脳をフル回転させてたら
「あ、斉藤さん、そう言えば、佐藤風雅って知ってる?1年の」
部長が話しかけてくれた。
「佐藤風雅…?えっと…すみません、知らないです。特進ですか?」
「ん〜。難関Aかなぁ…そっか、クラス違うもんね」
ここで話を終わらせたくなくて、あたしは聞いた。
「その人、誰ですか?」
「え?ああ、俺の弟」
「弟さんがいらっしゃるんですか…」
弟なのになんで名字が違うんだろう…
ちょっと気になったけど多分いろいろな事情があるんだろうし、無理に聞き出して嫌われたくないから黙っていた。
「うん、でも、あいつバカなんだ……あ、そうだ、ねえ、今度あいつに勉強教えてやってよ」
それをきっかけに部長ともっと親しくなれたら……。
「はい!」
あたしは口元がゆるむのを止められなかった。
「うん!」
次の日部活に行ったらまだ部長しかいなかった。
そしたら優菜は気を利かせて
「ちょっと忘れ物取りに行ってきまーす」
って、どっかに行ったから
今、部室には
あたしと
部長
……2人っきり。
あたしが何か話題がないかな〜って脳をフル回転させてたら
「あ、斉藤さん、そう言えば、佐藤風雅って知ってる?1年の」
部長が話しかけてくれた。
「佐藤風雅…?えっと…すみません、知らないです。特進ですか?」
「ん〜。難関Aかなぁ…そっか、クラス違うもんね」
ここで話を終わらせたくなくて、あたしは聞いた。
「その人、誰ですか?」
「え?ああ、俺の弟」
「弟さんがいらっしゃるんですか…」
弟なのになんで名字が違うんだろう…
ちょっと気になったけど多分いろいろな事情があるんだろうし、無理に聞き出して嫌われたくないから黙っていた。
「うん、でも、あいつバカなんだ……あ、そうだ、ねえ、今度あいつに勉強教えてやってよ」
それをきっかけに部長ともっと親しくなれたら……。
「はい!」
あたしは口元がゆるむのを止められなかった。