本当の恋に 気づいた日
そう決意したところで、丁度コンコン、とノックの音。
「あ…はい、どうぞ」
入ってきたのは綺麗な女医さんだった。
「調子はどう?」
「動かしたら痛いですけど、寝てたり座ってたりする分には、何も問題ありません」
「そう、良かった」
そう言ってその人は羽織っていた白衣を脱ぎ、たたんであたしの枕元に置いた。
「……で、まぁ、医者としての仕事はコレで終わり。ここからは私個人としての質問に答えて頂戴ね」
「…え?」
「貴方、風雅の何なの?」
え…??